第2回 現況測量図、確定測量図、地籍測量図って何？

こんにちは、皆さん！今回は不動産の世界についてお話ししましょう。

みなさんは「現況測量図(げんきょうそくりょうず)確定測量図(かくていそくりょうず) 地籍測量図(ちせきそくりょうず)」って聞いたことありますか？ 不動産や土地に関わる方なら、これらの用語を耳にしたことがあるかもしれませんね。

それぞれの測量図の違いや役割については、理解しづらいですよね....。 そこで本日は、どんな方でも分かるように 現況測量図、確定測量図、地籍測量図の違いについて解説させて頂きます。 (間違いあれば指摘して下さい(汗)　すこし長くなりますがお付き合い下さい。

まずは「現況測量図(げんきょうそくりょうず)」につきまして 現況測量図とは、土地や建物の現在の状態を正確に図面に示したものです。

具体的には、土地の形状や建物の配置、道路や河川の位置など、現実の状況を測量によって測定し、図面化したものです。

現況測量図は、不動産取引や建築物の設計など、様々な目的で使用されます。

現況測量図の特徴

1,現在の状態を正確に反映:現実の地形や建物の配置を測量で正確に図面上に示します。

2.一時的な変更が可能地形や建物の変更があった場合には、新たな測量を行い

　現況を最新の情報に更新することができます。

3.不動産取引に必要: 土地の所有権移転や建物の売買契約など

　不動産の取引において現況測量図が必要とされることがあります。

現況測量図の作成には、測量技術と地図作成の知識が必要です。測量士や測量技術者が専門的な機器や技術を使って測量を行い、その結果を基に図面を作成します。

次に「確定測量図(かくていそくりょうず)」につきまして 確定測量図は、土地の所有権や境界の確定を目的とした測量図です。土地の所有者や関係者が争いなく土地を所有するためには、確定測量図が必要不可欠です。

この測量図は、地籍測量図とも呼ばれることもありますが、若干異なるものです。

確定測量図の特徴 1,隣地所有者との連絡: 地籍調査に基づき、隣地の所有者と連絡を取ります。

　隣地所有者に対して、確定測量図の作成や境界確認の意図を説明し、協力を依頼します。

2.測量データの共有と協議共同測量の結果得られたデータや図面を隣地所有者と共有し

　境界線や位置関係についての合意が取れた場合は、それを基に確定測量図を作成します。

3.所有権、境界の確定、確定測量図は土地の所有権や境界を正確に示すために作成。

　これにより、土地の所有者や関係者が争いなく所有権を確定することが可能となります。

4.隣地との確認が完了し、境界や位置関係が明確になったら、適切な法的手続きを遵守して

　確定測量図を登記や申請に提出します。

確定測量図は法的な意味を持ち、土地の所有権や権利関係に関わる重要な文書です。

不動産登記や紛争解決の際に参考とされます。

最後に「地籍測量図(ちせきそくりょうず)」になります。

「地籍測量図(ちせきそくりょうず)」と「確定測量図(かくていそくりょうず)」 はよく混合してしまう部分があるので、比較して書かせて頂きます。 「地籍測量図(ちせきそくりょうず)」 目的・土地の所有権や境界の確定を目的とした測量図です。

特徴・地籍測量図は土地の登記簿上の区画や所有権の範囲を示すために作成されます。

　　　主に土地の所有権移転や登記に関する手続きに使用されます。

内容・地籍測量図には、土地の区画や所有者の情報、境界線の位置関係などが

　　　図示されます。境界線は法的な境界を示すため、正確な位置が求められます。 「確定測量図(かくていそくりょうず)」

目的・土地の形状や位置関係を正確に示すための測量図です。

特徴・確定測量図は土地の現実の状況を測量によって正確に図面化します。

　　　土地や建物の形状、境界線、隣地との関係などが詳細に示されます。

内容・確定測量図には、土地の形状や境界線、建物の配置、道路や河川の位置などが

　　　詳細に図示されます。これにより、土地や建物の現状を正確に把握できます。 この2つのまとめとしては 地籍測量図は土地の所有権や境界を確定する図面であり登記簿上の情報を反映します。

確定測量図は土地や建物の現実の状況を正確に測量し、図面化するものであり

　　　　　現状を把握するために使用されます。

両者は異なる目的と内容になり法的な手続きや土地の管理・利用において重要な役割です。適切な測量士や専門家に依頼し目的に応じた測量図の作成を行うことが重要です。 長文になりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございます。 S＆S.Labo株式会社では皆様のちょっとした不動産の疑問点もお答えさせて頂きます。

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