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ウレタン防水

  • 執筆者の写真: 大志郎 森
    大志郎 森
  • 2024年9月20日
  • 読了時間: 3分

今回のテーマは防水工事で行われるウレタン防水についてです!

もしも建物が漏水・雨漏りを起こしてしまったとします。

建物に住む居住者様にとっては、日々の生活が脅かされてしまう非常に困った事態です。また、建物自体の資産価値にも大きな影響を及ぼす点から、建物を管理するビルオーナー様やマンションの管理組合の皆様方・管理会社のご担当者様にとっても、気が気ではない問題ですよね。

すぐにでも防水工事で対処しなければなりません。

ところがいざ見積もりを取ってみると、防水工事の種類が書かれていたとして、それがどのような工事内容で、どんなメリットがあるのか、何を選ぶのが最適なのか、判断がつかないことも多いのではないでしょうか。


防水工事の一つである「ウレタン防水」について、メリット・デメリットの他、ウレタン防水の施工に向いている場所等についても解説していきます。


そもそもウレタンとはプラスチックの一種であり、ウレタン結合と呼ばれる化学反応によって生成される「樹脂」のことを指します。

配合や方法を変えることで様々な性質のウレタンが生まれ、スポンジや塗料、接着剤や断熱材等、世の中のあらゆるところで活用されています。

ウレタン防水とはこの「生成されたウレタン樹脂」を施工箇所に複数回塗ることで防水層を形成し、建物への水の浸入を阻むことを目的とした防水工事なのです。


ウレタン防水の耐用年数は、一般的に8〜10年と言われています。ウレタン防水は、下地を塗布した上からウレタンの防水材を塗り、その上から保護材としてトップコートを塗っていく防水工法です。


ウレタン防水材を保護するためのトップコートですが、紫外線や汚れによる劣化が進むと、次第にその効果は薄れてきてしまいます。そのため、8〜10年でトップコートの塗り替え等のメンテナンスを行う必要があります。


お客様ご自身で日頃からメンテナンスすることが可能です!柔らかい布やモップ、毛の柔らかいホウキ等で表面の汚れを取り除いてあげることで、ウレタン防水を長持ちさせる事が出来ます。また、水を撒きながら清掃を行うとより効果的に汚れを落とす事が出来ます!



ウレタン防水のメリット

ウレタン防水のメリットは何といっても工事費用の安さです。

ウレタン樹脂材の材料費の安さも影響していますが、ウレタン防水は防水工事の中でもっとも一般的な工法であり、施工できる職人の数も多いため、工事費用が安くおさまるのです。

また、工事の手軽さと小回りの利きやすさも特徴として挙げられます。特に密着工法の場合、狭い場所で一部分だけ防水工事を施工したい、といったケースにも柔軟に対応できます。

さらに、ウレタン樹脂材は仕上げであるトップコートの段階で、ある程度好きに色を選ぶことができます。お客様のご要望に応じて、仕上げの色を変えることができるのもメリットといえるでしょう。



ウレタン防水のデメリット

デメリットとして、ウレタン防水はウレタン樹脂材を手で塗っていく作業のため、シート防水と比較すると、職人の技術によって仕上がりに差が出てくることがあります。

同じ防水工事を行った建物であっても、ウレタン樹脂材による塗膜層が厚い部分と薄い部分が出てくることがあるのです。特に、立ち上がり部分の出来栄えは顕著に差が出ます。



基本的にウレタン防水は、施工する床の面積・形状を問わず、多くの場所で施工できる汎用性の高さが特徴です。

前述したマンションやビルの屋上、アパートの屋根・ベランダ・バルコニーに加え、共用廊下や床部分等、幅広い箇所に施工可能です



 
 
 

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