屋根塗装の心得
- 信 佐伯
- 1月31日
- 読了時間: 4分
屋根塗装を行うと見た目を綺麗に保てるだけでなく、屋根の劣化を防げたり塗料の種類によっては生活が快適になったりします。
断熱効果のある塗料を選ぶと空調効率が上がるため、真冬や真夏を快適に過ごせて電気代の節約ができます。
ただし、「断熱」ではなく「遮熱」の塗料を選ぶと日光の反射率を高めて熱を遮断するため、冬場は逆効果になる点には注意が必要です。
屋根を塗装せずに長く放っておくと、機能面は問題がなくても、コケが生えたり色あせたりなど見た目が損なわれます。屋根塗装を行うと見た目を綺麗にできるので、築年数が経った家でも新築に近い見た目になります。
また、トタンなどの金属素材でできた屋根の場合、塗料でサビを防いでいるので塗装が必須です。屋根塗装を再度行わないと雨漏りが起こる可能性があり、劣化したまま放置すると屋根の葺き替えが必要になるかもしれません。

次に、屋根塗装が必要な時期や劣化のサインを屋根材ごとに説明します。塗装をせずに放っておくと屋根の劣化が進行します。
屋根材によっては屋根を葺き替えが必要となり、余計なコストがかかる恐れがあるので注意しましょう。
● スレート屋根
スレート屋根とは薄い板状の建築材を重ねたタイプの屋根です。重量が軽く耐震性に優れるため、日本ではポピュラーな屋根材です。
徐々に防水性や耐水性が落ちてくるため、コケや色あせを感じてきたら屋根塗装を検討しましょう。
● トタン屋根
トタン屋根とは薄い亜鉛めっき鋼板でできた素材です。
塗料が劣化すると、顔料が白く粉っぽくなる「チョーキング」現象が起こります。トタンの表面を触って白っぽい粉が手についたら、チョーキングが起こって塗料が劣化したサインです。
チョーキングや変色、退色が見られる場合や、コケやカビが生えた場合は速やかに塗装を行いましょう。放置すると屋根材自体が劣化して屋根の葺き替えが必要になるなど、費用が大きくかかる恐れがあります。
● セメント瓦
セメント瓦はセメントと砂でできた瓦のため、屋根材自体に防水性がなく、定期的に屋根塗装が必要です。
トタン屋根と同様に、劣化すると「チョーキング」が起こります。チョーキングの他、色あせや変色があったら劣化したサインなので、早めに屋根塗装を依頼しましょう。
● ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミ亜鉛合金めっき鋼板でできた屋根材です。トタンと同じ金属素材の屋根ですが、トタンよりも腐食に強く耐用年数が長いです。
塗料の色あせやサビがあれば屋根塗装を検討しましょう。ガルバリウム鋼板はサビに強い素材ですが、塗装が劣化したまま放置するとサビが生える可能性があり、屋根材全体が劣化する原因となります。

現在、屋根塗装に使われる主な塗料は以下の4種類です。
ウレタン塗料
シリコン塗料
フッ素系塗料
無機塗料
それぞれの特徴や費用相場を解説します。
● ウレタン塗料
ウレタン塗料の価格はリーズナブルなので、なるべく費用を抑えて屋根塗装したい方に向いた塗料です。紫外線に弱いため耐用年数は8年ほどで、屋外用の塗料としては短い方です。仕上がりに光沢感があるので高級感を感じられます。
● シリコン塗料
シリコン塗料は費用と耐久性のバランスが取れているため、人気のある塗料です。シリコン塗料には、塗料に水を混ぜた水性塗料と、シンナーを混ぜた油性塗料の2種類が存在します。
油性塗料は耐用年数が長く汚れに強いですが、施工時の刺激臭がデメリットです。近年では強度のある水性塗料も出てきたので、油性塗料の使用は減っています。
なお、シリコン塗料の中にもグレードがあり、シリコンの含有量により性能が異なるため価格と機能のバランスを考えて塗料を決めるといいでしょう。
● フッ素系塗料
フッ素系塗料はシリコン塗料よりも耐久性や防汚性、耐熱性が高い特徴があります。親水性が高く、雨水で付着した汚れやホコリが自然に落ちるため、手入れの手間が少ない点がメリットです。
急なメンテナンスも発生しにくいため、今後の手間を減らしたい方はフッ素系塗料を選ぶと良いでしょう。
● 無機塗料
無機塗料はフッ素系塗料やウレタン系塗料など、従来の塗料に鉱物などの無機物を混ぜた塗料です。耐久性は高いですが、ベースの塗料によっては性能が左右される場合もあるので注意しましょう。
また、防汚性の高さから、塗料を塗り替えたいと思っても、上から塗った塗料がはがれて塗り替えできないケースがあります。
取り扱いが難しく、業者の技術力が現れる塗料なので、無機塗料での屋根塗装は信頼できる業者への依頼がおすすめです。

屋根塗装は屋根の機能を保つためにも重要なので、定期的に行いましょう。屋根塗装の費用相場は50万円~90万円ほどですが、屋根の状態や広さによって費用が異なります。

屋根は劣化しやすい箇所のため、定期的なメンテナンスが必要
屋根材・塗料によって塗装メンテナンス時期が異なる
適切な塗装工事を行うために、専門業者、
またはS&S Laboに点検・見積もりを依頼するのがおすすめです✨😉







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