日本の建築基準法とは?
- 涼 濱中
- 2024年8月6日
- 読了時間: 3分

日本の建築基準法(けんちくきじゅんほう)は、建物や土地の利用に関する規定を定めた法律で、主に建物の安全性や衛生、環境の保護を目的としています。この法律は、建物が建設される際の設計や施工、使用に関する最低限の基準を定めています。これにより、住民の安全と快適な生活環境を確保し、建物の質を向上させることができます。
言葉だけ聞くと、とても難しいですよね。私達不動産業を営む者ならば知っておかなけ
ればならな事がい色々とあります。
建築基準法の基本的な内容
1. 用途地域制度
用途地域制度は、都市計画に基づいて土地の利用方法を規制する制度です。これにより、住居地域、商業地域、工業地域など、それぞれの地域に適した建物の用途が指定されます。
2. 建ぺい率と容積率
建ぺい率は、敷地面積に対する建築面積の割合を示します。容積率は、敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合を示します。これにより、過度な建築を防ぎ、適切な都市環境を維持します。
3. 構造耐力
建物の構造が地震や風圧などの外力に対して耐えられるようにするための規定です。具体的には、耐震設計や耐風設計が含まれます。
4. 防火規定
建物が火災から住民を守るための規定です。防火壁や防火扉、避難経路の設置などが求められます。
5. 衛生規定
建物が健康的な生活環境を提供するための規定です。具体的には、換気設備や排水設備の設置、日照の確保などが含まれます。
6. 断熱・省エネ規定
建物の断熱性能や省エネルギー性能を確保するための規定です。これにより、エネルギーの効率的な利用と温室効果ガスの排出削減を図ります。

また、建築基準法だけではないのですが、何度も改正が行われる事があります。 2024年での改正点がありますので一部ですが書かせて頂きます。
1. 耐震基準の強化
地震対策の強化が図られ、特に古い建物に対する耐震改修の義務化が進められました。これにより、地震発生時の建物の倒壊リスクを低減します。
2. 省エネルギー基準の強化
省エネルギー基準が強化され、新築の建物には高性能な断熱材や省エネルギー設備の導入が義務付けられました。これにより、建物のエネルギー効率が向上し、環境負荷が軽減されます。
3. バリアフリー化の推進
高齢者や障がい者が安全に利用できる建物の普及を促進するため、バリアフリー基準が強化されました。これにより、段差のない出入口や手すりの設置などが求められます。
建築基準法の適用例
住宅の建築
新築住宅を建てる場合、建築基準法に基づく設計と施工が必要です。例えば、住宅が建ぺい率や容積率を超えないように設計し、防火壁や換気設備を適切に配置します。また、省エネルギー基準に従い、高性能な断熱材を使用します。
リノベーション
既存の建物を改修する際も、建築基準法に基づく改修が求められます。特に耐震改修やバリアフリー化、省エネルギー改修が重要です。例えば、古い建物に耐震補強を施し、バリアフリー化のためのスロープを設置するなどです。 このように色々改正をしていき皆様がより良いお住まいに住めるように基準も日々進化していっているんですんね。S&S.Labo株式会社も勉強を怠らず日々進化していきますので宜しくお願い致します。







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