賃貸借契約における徒歩表示に関する詳細と注意点
- 涼 濱中
- 2024年8月13日
- 読了時間: 4分

皆様お世話になっております。S&S.Labo株式会社でございます。 本日は賃貸借契約における徒歩○○分について書いていこうと思います。 よく賃貸物件を探している中で目にする○○駅まで徒歩○○分ありますよね 昨今ではgoogleMAP等もあるのでインターネットで検索すればおおよその距離と分数というのは出てくると思いますが、パッと見ただけで距離にしてどのくらいか?というのは皆様出てくるでしょうか? およそ徒歩では歩けない距離になってくるとバス停まで○○分等と書いてある場合もありますよね!!
ただ、こちら不動産業界となるとお話は少し変わってきます。業界全体に対して一定の物事を守るような約束事があり それを"不動産の表示に関する公正競争規約"という規約によりまとめられています。
なので駅から徒歩○○分という事もこちらの規約に沿って表示してるという事になります。
その他であれば、新築の定義やダイニングキッチン、リビングダイニングキッチンの定義などこちらに書くと長くなってしまうので割愛致しますが、色々と規定があります。
やはり一般消費者の立場になれば、不動産の知識を持たずして広告等を見た際にこちらの不動産会社の表示と別の会社では表示の仕方が違う等となってしまっては安全な取引を出来るわけもなくってしまうので、紛らわしい表現はせず業者間では公正に競争をする為になります。
少しお話が逸れてしまいましたが、賃貸物件徒歩表示は"1分=80m"なります。
徒歩表示の算出方法と根拠
では徒歩表示の算出方法はどのように計算されているのでしょうか?
測定基準点の特定: 物件の玄関から駅までの最短経路を道路に沿って測定します。
距離の測定: 道路距離を計測し、80mごとに1分と換算します。
端数の処理: 80m未満の端数が出た場合は、切り上げて1分とします。
ただ徒歩表示の注意点もあります
信号待ちや横断歩道: 信号待ちや横断歩道の待ち時間、坂道や階段での移動時間は考慮されません。
直線距離ではない: 鳥瞰図などで見たときの直線距離ではなく、実際に歩く道路に沿った距離が測定されます。
物件内の距離: マンションの場合、共用廊下やエレベーターでの移動時間は含まれません。
徒歩表示が抱える問題点と今後の課題
ただ徒歩表示は、物件選びの重要な要素の一つですが、いくつかの問題点も指摘されています。
実際の所要時間との乖離: 信号待ちや混雑状況など、実際の所要時間は表示よりも長くなることが多く、消費者の誤解を招く可能性があります。
バリアフリー: 車椅子やベビーカーを利用する人にとっては、表示された時間通りに移動できない場合があります。
周辺環境: 駅までの道が狭かったり、治安が悪かったりする場合でも、徒歩表示だけでは判断が難しいです。
これらの問題点を解決するため、以下のような取り組みが求められます。
より詳細な情報提供: 信号待ちや坂道などの情報を地図上に表示するなど、より詳細な情報を提供することで、消費者がより正確な判断ができるようにする。
多様な移動手段への対応: 車椅子やベビーカーを利用する人向けのルート案内や、公共交通機関の利用案内なども提供する。
VRやARの活用: 仮想空間で物件周辺を散策できるVRやAR技術を活用することで、実際の環境をよりリアルに体験できる。

物件選びの際の注意点
少し話はそれますが徒歩表示はあくまでも一つの参考情報です。
物件を選ぶ際の簡単な注意点も書かせて頂きます。
現地調査: 可能であれば、実際に現地に行って周辺環境を確認しましょう。
複数の物件比較: 複数の物件を比較することで、より自分に合った物件を見つけることができます。
不動産会社への質問: 不明な点があれば、不動産会社に詳しく聞きましょう。
不動産業界における賃貸物件の徒歩表示は、消費者にとって重要な情報であり、公正な取引を行うために重要な役割を果たしています。しかし、表示方法や注意点、抱える問題点などを理解することで、より賢く物件を選ぶことができると思います。
こ不動産業界における賃貸物件の徒歩表示に関する一般的な情報を書きましたので。個々の物件や地域によって、状況は異なる場合がございます。
S&S.Labo株式会社では皆様の住みやすい賃貸物件のお探しもさせて頂いております。 物件探しでのお困りごと等ございましたら、お気軽にお電話下さい。







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